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PCパーツジャンキーの日記 たまにエンコード、自作PC
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NECがスパコンでIntelを選んだ理由(Impress PC Watch)

行政刷新会議の事業仕分けで日本のスパコン計画が事実上の凍結になりました。この件に関しては、多くの方面から抗議の声が上がっています。
ですが個人的には、この事業仕分けの結果がどこか正しいような気もしていました。

しかし、なぜ自分がそのように感じているのかは自分でもしばらくわからずにいました。コンピュータやハイテク好きな自分がそのように感じてしまうのはなぜだろう・・・と。

今日、このPC Watchの記事を読み、「ああなるほど」と納得ができました。
確かにコンピュータを使う側としては、それがどんなアーキテクチャであるかは意識する必要はないはずです。PCでゲームをするとき、その3DグラフィックがnVidiaのGPUなのか、ATIのGPUなのかなんて考えなくてもいいはずです。

しかしそれが必要だというのなら、なぜ日本のスパコンでなければならないのか、その点をきっちりと説明する必要がありました。

また、「世界一」にこだわる必要にも疑問を感じていましたが、その点もこのブログを読んで解決しました。

「京速」は潰れるべきだったのだ。明日の世界一のために(おごちゃんの雑文)

最近のスパコンのトップクラスのマシンは、いずれもインテルなどの汎用CPUを数千個搭載するという方式で構成されています。
そういうマシンに対してワンオフの特注マシンで勝つということにどういう意味があるんでしょうか。確かに金をかければ速いマシンはできます。
ですが、じゃあそれにどういう意味があるのか、ということを考えるとなかなか疑問を感じざるを得ません。

もし事業仕分けで仕分け人に納得してもらいたかったのなら、このワンオフで日本製のスパコンを作ることにどんな意味があったのか、そしてそれがどういう形で社会に貢献できるのかをきちんと話していくべきでした。
それができないのであれば、凍結も已む無しか・・・というのが本音です。
研究であるなら採算に乗らなくても仕方がない部分もあるかとは思いますが、かといって湯水のごとく金を無制限につぎ込んでいいということが良しとされるわけでもないでしょう。
今回は凍結という結果を受け入れ、次の機会に賭けるのが得策かと思います。

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アイデアはいいがやり方がまずい

ITmediaの記事(と言っても海外のニュースの翻訳らしい)で、Operaが思いっきりダメ出し食らってました。
自分は”Opera信者”なので、やはりこういう記事が書かれると気になります。

しかし内容がイマイチ分かりません・・・ということで調べてみることに。

まずOperaはバージョン10.0で「Opera Unite」という技術をサポートします。
これはブラウザでパソコンのサーバ化を実現する技術らしく、家のPCのファイルを出先から使用したり、また友人と共有したりなどというのがその内容らしいです。

対してGoogle Waveは現在メール、メッセンジャー、Wikiなどのシステムが使っているコミュニケーションを1つのシステムで利用するというものです。

ITmedia(eWEEK)では、Opera Uniteに対して次のような批判がされているようです。

1.Opera Uniteがオープンソースではない
2.負荷分散というP2Pの精神に反する
3.Google Waveと比較して先進性がない

1.は企業とすれば当然なのでは? そういったモデルでお金を稼いでいる以上、これはしかたのないことのように思えます。
Firefoxのように非営利団体の運営なら話は別ですが、Operaは企業が開発しているのでこればかりはオープンソースが良いとか悪いとかは言えないですね。

2.これはなんともコメントしようがないです。というのも自分がP2P=負荷分散という図式がよくわかってないので。
しかし現在、Uniteが負荷分散ではないというのは必ずOperaのプロキシを通す必要があるかららしいです。ということはこの部分が修正されれば問題ないのでは? 今はβ版なので実際のリリース版でそうなるかは不明ですが。
あと中間にプロキシを通すのならP2Pじゃないような気も・・・これは自分が勘違いしている可能性のほうが大きいですが。

3.個人的には2つの技術は別々のものを目標にしているように見えます。Uniteはファイルの保存場所の開放、Waveはコミュニケーションの一元化です。
そう考えるとUniteとWaveを比較すること自体がナンセンスなような気もします。

ついでに記事中では「Uniteに対する批判が多い」というように書いてありましたが、日本語系のニュースやブログに限っては歓迎している内容が多いように思えます。

批判の大本にあるのは、先日Opera社がWindows7のIEバンドルに関して訴えを起こしたので、それに対する批判とごちゃまぜになっているか、あるいはMS派の人のネガティブキャンペーンのどちらかのような気がします。

Unite、Waveどちらもまだ正式にリリースされているわけではないので、これからの動向に注目していきたいです。
どっちも内容は非常に便利そうですし。

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au、ブックケータイ「biblio」の発売日を決定

やっと発売日決定ですbiblio。キーボード搭載、WiFi対応ということでかなり期待している端末です。

もともとはE30HTに期待していたんですが、ezwebに対応しない(これはまあいいとして)、メールが@ezweb.ne.jpじゃないということからスマートフォンに変えようかと思っていたけどスルー。
やっぱauじゃスマートフォンは出ないのかなーと思っていたら、意外なところからの真打登場でした。

店頭でモックを触ってみた感想は、意外と大きいかなという感じです。しかしキーボードのスライドはスムーズですし、キーもけっこう打ちやすそうな感じ。

ただ筐体を見た限りではどこにイヤホンのコネクタがあるのかわかりませんでした。
やっぱり充電コネクタと場所が兼用になっていたんでしょうか。

しかしこのケータイ、なぜ腸炎と同じ名前なんでしょう?
最初は「liblio」だと思っていて、「library」のもじりだと思っていたのですが、よくよく見ると「biblio」でした。book+libraryってこと?

あと発売日が関東だけ20日なのはなぜ?
まあすぐに買うつもりじゃないので、とりあえずはいいんですけどね。

あとついでに使用感についても疑問が。auのサイトでこのbiblioの3Dモデルで外観をみたり、本の閲覧のバーチャル体験ができるのですが、この本を読んでいるときのページのめくり方がよくわからん感じです。
というのも、たとえば他の閲覧ソフトなどでは右開きの本なら左のほうを指でタッチし、そのまま右にスライドさせるとページがめくれるというアクションだと思います。
しかしこのbiblio、右をタッチして左にスライドさせるとページ移動なのです。

最初はこの仕様を見て「設計ミスか?」と思ったものの、すぐにこの意味がわかりました。
この閲覧ソフトは、おそらくWebブラウザなどと同じようにスクロールバーがあるイメージでページを配置しているのだと思います。そのスクロールバーが見えないだけで、そのバーを指でスライドさせてページをめくるという感覚なのだと思います。

これに気づいたときは「なるほど・・・」と思わず感心しました。
そしてケータイユーザーにとっては「本を読む」という行為は「ページをめくる」というアクションよりも「ページをスクロールする」というアクションのほうが自然なのかも・・・ということに気づいたのでした。

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今日もお勉強の時間です。今回は新型AtomプラットフォームであるMoorestownの次のプラットフォーム、つまり次々世代Atomである「Medfield」についてです。
詳しくはコチラコチラ

まず次世代のMoorestownですが、これは単純に現在のAtomとノースブリッジのグラフィック機能、メモリーコントローラなどを統合したものになります。
驚くべきはその消費電力で、Intelの発表ではなんとアイドル時電力が20mWになるそうです。
現在のMenlowプラットフォームは1Wなので、これは1/50という驚異的な数値です。
Intelは以前、次世代プラットフォームでは「消費電力は1/10」と言ってましたが、あれは対外的な発表で内部では1/50が目標だったそうです。

しかし性能面を見ると単純に統合したものなのでそれほど大きな変化はなさそうな予感です。
この統合チップにI/Oチップである「Langwell」を加えた2チップソリューションが次世代のMoorestownプラットフォームということになります。
そして次々世代のMedfieldプラットフォームはこの2チップから1チップになるそうです。
つまり、世代が進むごとにチップ数が減り、省電力化が図られていくことになります。

ここまで書いて気づいたのですが、Atom系のプラットフォームは性能向上を目的にしてないということです。
結局は機能を統合していくだけなので、もともとのチップが持つ機能以上のパワーを発揮できるわけではないと思います。
ということは世代が進んでも、プロセスが微細化することによる高速化はあっても、アーキテクチャの改良による性能向上はあまりなさそうです。

しかも、プロセスの微細化はMedfield世代で32nmに以降する予定なので、Moorestownではプロセスの微細化による高速化の恩恵は受けられないようです。
なんだか拍子抜けというか・・・。

Moorestownで何か面白そうな機能はないのかな、と思ったらありました。
CPUコア「Lincroft」とI/Oチップ「Langwell」のブロック図ですが、問題はLangwellのほうです。
よくよく現在のMenlowと見比べるといくつかの機能追加と機能削除があることがわかります。

たとえばLangwellではPCI Exressの機能は削除されてます。つまり外部GPUは認めないということでしょうか。
逆に追加された機能としてはNANDコントローラが入ってます。これはIntelが提唱している「Braidwood」のサポートのことじゃないかと思います。このBraidwoodは現在の「Intel Turbo Memory」の後継技術で、ONFIという新しいインターフェイスを使用して接続するそうです。
ということはMoorestownではフラッシュのキャッシュ技術による高速化がネイティブでサポートされるということですね。

それはそうとLangwellにI/O機能を集中させるとすると、nVidiaのIONプラットフォームのようにチップセットを交換してパワーアップということはあまり現実的じゃないような気がします。
もしチップセットにグラフィック機能を持たせるとLincroftのグラフィック機能が無効になりますし、チップセットにグラフィック機能を持たせないとなると別にLangwellで十分なわけですから。

つまりnVidiaのようなチップセットメーカーにはうまみのないプラットフォームになるわけですね。
しかもMedfieldではさらにチップ統合が進むわけで、まったく機能拡張ができなくなります。
まあMedfieldはPC向けじゃなくてスマートフォン向けになるという情報もあり、そうなったらむしろTegraとの勝負だからnVidiaにとっては敵のコンパニオンチップなんて作ってる場合じゃないでしょうけど。

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今日はIntelのCULVプラットフォームについてです。
なんか最近、新型プラットフォームについてのお勉強会みたいな感じになってますな・・・(笑)

CULV (Consumer Ultra Low Voltage)はIntelが12インチクラスの「ウルトラポータブル」向けに開発したプラットフォームで、低消費電力かつ高性能という特徴から10万円以下のノートPCを発売できるそうです。

では具体的なプラットフォームの構成を見てみましょう。

CPU Core2 Duo/Celeron
チップセット G 4 シリーズ
GPU GMA4500

特徴はGPUにGMA4500を採用したことによる動画再生支援機能ですね。前回書いたYukonプラットフォームはやはり動画再生支援機能はオプションのようです。
対するIntelは「CULVプラットフォーム」と書けば、自動的にHD動画再生支援機能がONになるというわけです。

これはIntelのCentrinoブランドの戦略でもそうですが、「XX入ってます」と言えばその機能の付加を保障するというのはユーザーにとってはありがたい方式です。
AMDはこういう部分でちょっと出遅れてるかなと感じます。

チップセットはGS45の他に廉価版のGS40も用意するとのこと。
ただしチップセット側のコストダウンはしても、CPU側のコストダウン策はなにかあるのでしょうか? 記事中ではULV版Celeronをコストダウンして提供するそうですが・・・。

実際に発売されるAspire TimelineはCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)を採用してます。
また、チップセットも廉価版ではなく標準のGS45です。それでも価格は89800円ですが。

これがCeleron+GS40になったらもっとコストダウンが可能なんだとは思いますが、そうするとネットブックと競合するためあまりIntel側が好まないのではないかと邪推してます。

総合的に考えると、YukonプラットフォームよりもCULVプラットフォームのほうが性能は高いようです。
しかし価格的にはネットブックまでカバーできるコストのYukonに対しては若干高めになってしまうということですね。
それぞれ得手不得手がありますが、GPUをオプションでチェンジできるYukonのほうが価格/性能に対して柔軟に対応できるためアドバンテージがあるように思います。

あとはそれぞれのプラットフォームを利用したPCが出てくるのを待つだけですね。
Yukonを採用したdv2は販売中、CULVを採用したTimeline AS3810T-H22は6月5日発売です。

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